外反母趾の人の将来は「骨粗鬆症」?

[2017年01月13日(金)] カテゴリ: 外反母趾整骨院サキュレ

足の反射区

 

第二の心臓と呼ばれている足には、頭の先から臓器に至るまで、無数の反射区があります。

 

厳密に言うと足のツボとは異なり、反射区というのは体の各部位の末梢神経が集中している各部分を指します。その該当箇所に痛みがあると、老廃物や疲れが溜まっているというような捉え方をするのに使われます。

 

ツボは頭頂にある百会などのように、そこを刺激すると何らかの効果を得られるというポイントを指すので、足の裏には反射区とツボが混在しているということになるのです。

 

ここで注目をしたいのが、外反母趾によって出っ張ってしまった足の親指の付け根には副甲状腺という臓器の反射区があるということです。その副甲状腺が刺激され過ぎることによる弊害についてお話ししたいと思います。

 

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副甲状腺の役割

 

副甲状腺は4つありますが、甲状腺の裏側に張り付いており米粒程度の大きさです。人間の体の中では最小の内分泌系の臓器として大切な役割を果たしています。

それは、副甲状腺ホルモンという物質を分泌し、体内のカルシウム濃度と骨代謝をコントロールするという役割です。

 

骨も肌と一緒で新陳代謝が行われています。その過程の中で、骨を壊して新しい骨を作るバランスが正常であれば血中のカルシウム濃度が高くなり過ぎることも低くなり過ぎることもありません。

 

しかし、そのバランスが崩れると骨の密度に問題が生じるようになります。

 

特に栄養不足や、腸でカルシウムを吸収する力が弱いなどの原因で血中のカルシウムが不足していると判断されると、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、まだ新陳代謝の必要がない骨を溶かして血中のカルシウム濃度を高めようとします。

すなわち、骨を作るためのカルシウムが不足しているのに、骨からカルシウムを溶かして作り出そうとする悪循環が起こってくるのです。これが、副甲状腺ホルモンが骨粗鬆症を引き起こしているメカニズムです。

 

そこで忘れてはならないのが、カルシウムの摂取不足から副甲状腺ホルモンが骨を溶かすのと同様の反応が、外反母趾により副甲状腺の反射区が刺激され過ぎた場合にも起こり得るということなのです。足の親指の付け根が出っ張っている部分に負荷がかかり、常に副甲状腺が刺激されていると見なされると副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、健康な骨までも溶かそうとします。

 

このサイクルこそが外反母趾が骨粗鬆症の原因になると考えられている所以なのです。

 

恐ろしい骨粗鬆症

 

骨粗鬆症と聞くと、中年以降の症例だと思われがちですが、過度なダイエットなどにより20代の女性でも発症している場合があります。くしゃみをしただけで骨折した・・・少し挫いただけで骨折した・・・などの経験がある方は専門家の意見を仰いだ方が良いと言えるでしょう。

 

他にも骨粗鬆症の自覚症状として現れるのは主に以下のような症状があります。

 

①背中や腰が曲がる

 

腹筋や背筋の衰えによる場合もありますが、ストレッチや運動などによっても改善されない時は骨の密度に問題がある可能性もあります。

 

②身長が縮む

 

骨は高性能のクッションです。硬く詰まったスポンジのような形状をしているものが、スカスカのスポンジになってくると必然的に骨が押しつぶされて身長が縮む傾向にあります。

 

③肩こり・腰痛

 

骨の強度が低下すると、それを支えようとして骨の周りの筋肉に必要以上の負荷がかかります。

筋力の強度も年齢とともに自然に低下していくわけですから、慢性的に肩こりや腰痛に悩まされることになります。

 

④手足の関節が痛む

 

骨と一言で言っても、いわゆる骨のイメージである白くて硬い骨だけでなく、土台となる軟骨もまた骨粗鬆症により強度が低下します。特に足は全身の体重を支えているのでその影響を受けやすく、歩くだけで痛いほど重症化することもあります。

 

⑤鼻づまり

 

一見、骨粗鬆症と関係がないように思われますが、鼻の周りの副鼻腔も軟骨でできています。

ウイルスなどの侵入を防ぐ役割を担っている副鼻腔が劣化すると、炎症を起こしやすくなってアレルギー性鼻炎が治らなかったり、蓄膿症を発症したりします。蓄膿症を放っておいて嗅覚がなくなってから実は骨粗鬆症だったというケースもあるほどです。

 

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骨粗鬆症を防ぐには

 

①バランスを考えた食事

 

カルシウムだけを摂取していても体内には効率よく吸収されません。カルシウムの吸収を助けるためにビタミンDを一緒に摂取することを心がけましょう。ビタミンDは豚肉やキノコ類などに豊富に含まれているので、日々の食生活にも気軽に取り入れることができます。

 

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②適度な運動

 

筋肉と同じように骨も運動によって丈夫に鍛えることができます。若い頃に定期的な運動をしてきたかどうかが後々になって骨の密度に関係してくると言われている程です。日頃から20分~30分の有酸素運動行うようにしたいものです。

 

③過度なダイエットをしない

 

栄養不足は骨粗鬆症への近道と考えましょう。カルシウムやビタミン群・タンパク質などを減らしてダイエットをしても、骨や筋肉までもが弱くなってしまったらリバウンドしやすい体になります。糖質は制限しながら他の栄養素は減らさないなど、ただ食事を制限するだけのダイエットは卒業したいものです。

 

④日光浴をする

 

日焼けをした方が良いという意味ではありません。人間の体は日光浴をすることによりビタミンDを皮膚下で作り出すことができます。木陰でも十分なので1日に30分~1時間程度日光を感じられる生活をしましょう。

 

⑤なるべく喫煙しない

 

喫煙をすることにより女性ホルモンの分泌が低下し、骨が溶けて血中へ流れ出すのを食い止めることができなくなります。ホルモンバランスの乱れは喫煙者の方が非喫煙者より身近にあるといえるのです。

 

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外反母趾を治して骨粗鬆症を防ぎましょう

 

意外な繋がりがあることが知られるようになってきた外反母趾と骨粗鬆症の関係ですが、骨粗鬆症を発症して外反母趾になる両方向の可能性が考えられます。

もしかして・・・と思っている方はお早めに専門家へご相談ください。

症状に合わせてきちんと治療すれば、外反母趾は症状の進行を食い止めて改善させることもできます。

 

今一度、足から健康について考えてみませんか!

 

気になる方はHPをご覧ください。

 

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神戸外反母趾センター

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